現代人が抱えるストレスは様々です｡勉強や仕事､育児や介護､煩雑な家事､ぎくしゃくした人間関係･･･さらには通信環境の劇的な変化で毎日受け取る情報量も膨大になっています｡現代人の一日の情報量は､江戸時代の人の一生分になるというデータもあるそうで､古代から人間の身体は変化していないにもかかわらず､私たちは日常の中で多くのストレスにさらされています。
不安神経症やうつ病などのメンタルな疾患も増え続けており、自分は大丈夫！と思っていた人が､気づかないうちに深刻な症状を抱えてしまうことも多くなっています。
こうしたストレスケアとして､ここ数年､GABAが注目されるようになり､GABAが含まれ
た特定保健用食品やサプリメントが増えてきましたが、ほんとにそれを摂るだけで大丈夫でしょうか。答えはNO！です。本来、GABAを作りだすためには、タンパク質から分解されL-グルタミン→GABAへ変換するためにはナイアシンとビタミンB6が必要です。しかし、多くのストレスに晒されると、体内では大量のビタミンを消費し、それを使い果たし質的栄養失調の状態となっていることがほとんどです。従って、高価なGABAをサプリで補うだけでは根本的対策とならないため、本来は毎日、最低限タンパク質(体重×1g)とビタミンB群を摂ることの方が重要なのです。

こうして合成されたGABAについて、次回はまとめてみます。